瞑想とあそぼ。

楽しく人生を過ごすために、瞑想始めてみました。

サイコパス脳と利他主義脳。自分より他人を重視する人たちってすごい

脳という観点から人の傾向を眺める

 こんにちは、まめたろうです。ちょっと気になっていろいろと調べていたら、印象的な記事がいくつかあったので紹介します。サイコパス脳について、そして、その正反対にいる極端に利他主義的な人についてです。

 

 

blog.oup.com

精神病質な犯罪者の脳

 こういった犯罪者の脳について調べてみた人がいたみたいですね。すると、次のようなことがわかりました。まず、すべてのそういった精神病質を持っている人々が犯罪をするわけではありません。しかし、そういった病質を持っている人は、持っていない人に比べて、脳の報酬系の活動がかなり活発であったそうです。さらに、その報酬系と前脳の中心のエリアの関わり方、コミュニケーションが普通とは違っていたそうです。

 どうやら、その間でのよいコミュニケーションは、自分を律する、コントロールするために必要なようです。しかし、精神病質を持った人はというと、自分をコントロールする力が欠けており、報酬に対してとてもつよい執着があり、それが犯罪につながっているという結果があるそうです。

 

犯罪行動に対する潜在的な特徴があるのかどうか

 サイコパスの特徴として、感情的な関わりや共感の欠如、衝動的で深刻な反社会性、エゴが挙げられています。このうち反社会性という特性は、報酬系が極めて敏感になっていることと関係があるそうです。この反社会性が犯罪行動とつよい関係性があるみたいです。

 

何がこういった特徴をもたらすのか

 記事によれば、「おそらく」一部は遺伝的な要因もあるが、薬物の乱用や、発達段階に置ける過酷なストレスも重要な影響を与えているそうです。これらの研究はまだまだ未発達で、断言はできない段階にあると書いてありました。将来、社会を揺るがす事件が起きた時に、裁判で、被告人の脳のスキャンの写真が報道される日が来るのかもしれませんね。

 

利他主義ってなんだ

 次に、それとは正反対の利他主義についてテッドトークがありました。面白かったので、メモしておきます。テーマは利他主義、自分より他人を極端に重視する人たちのことです。

www.ted.com

サイコパスとの比較で考える

 この方は、心理学者で、死んでしまうような事故にあった際、見ず知らずの人に命を投げ打って助けられたという過去を持っているそうです。その経験から、この利他主義に関して研究する道に歩むようになったそうです。

 そして、このテッドでは、利他主義的な人と正反対にいる「サイコパス」と比較します。

 彼らの特徴は、上でも記しましたとおり、冷酷さです。この方が調べたところによると、具体的な特徴として

  • 他人の恐怖の表情などの兆候を理解しずらい
  • そういった恐怖に反応する脳の扁桃体の活動が少ない
  • そもそも、扁桃体の大きさが平均より18から20%小さい(!!)

などがいえるそうです。サイコパスは発達障害の一つで、この方によると遺伝的な要因が多いそうですね。

 で、問題の利他主義の的な人はというと、この特徴の正反対の特徴が見られるそうです。

 

自己中心的な考え?

 また極端に利他主義的な人にとって、他人の概念は、親族や家族、友人などに限定されません。そもそも、自分を中心とした親しさという枠がなく、自分という考えがないということでした。

 つまり、自分から近い範囲の人に対して親切にするなど、そういった自分中心の円を想定していないのです。全くの赤の他人に対しても、自分を捧げてしまうのです。

 

利他主義ってすごいな

 ここまで極端な人ばかりではなく、きっと分布図のように、利他主義かどうかというのは、グラデーションがあるのだと思います。

 しかし、まめたろうは、このように最近は脳科学によって、脳の大きさや活動によって説明がなされることにちょっと怖いなあという気持ちもあります。まず、脳科学よくわからんというのがあります。そして、脳で全て語られてしまうとなんか怖い、偏見産みそう、とか思います。

 

利他主義は、瞑想によって育むことができる

www.huffingtonpost.com

 こんな記事もありました。これに出ているRicardさんは、とても優れた仏教徒の方のようです。この記事もとても興味深いことがたくさん書いてありました。内容も濃くおすすめです。とりわけ、このRicardさんの瞑想の最中の脳波を調べてみたところ、ガンマ波(共感や利他主義と関わりがあると考えられている)が出ていたことがわかったです。瞑想の方法としては、瞑想の中でも仏教における慈悲の瞑想(compassion meditation)が有効と考えられているということでした。瞑想によって、利他主義的な脳を手に入れられるということですかね!因果関係も詳しくわからないので、なんとも言えませんが。ということで、まめたろうは、自身の利他主義的な脳を育むということも一つの瞑想の楽しみになってきました。

なお、さらに面白かったのは、進化論的に見ても、闘争を繰り返し奪うことをしていた者よりも相互に支援し合っていた者の方が優位であったという事実。 

最後に

 自己中な考えが、現代における様々な問題を生んでいるって指摘もありますが、誰もが利他主義の社会というのもうまく想像できませんし、まめたろうとしては、バランスが大切だなって思います。みんなあってみんないい!みたいな。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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