ラッパー・ジャズピアニストの脳の中、創造性の秘密。右脳タイプとか実は関係ない?
創造性に関する脳の研究が進められている
まめたろうです。
テッドトークでとても面白いものがあったので紹介します。
ラッパーがフリースタイルをしている時、ジャズの即興。
一体どうやってあんな凄技をしているのだろう。。
こういった創造性が働く際、脳がどのように動いているのだろう。。
この点を突き止めるための実験を行ったようです。
ちなみに、ここまでくると、右脳派や左脳派という単純な区分ではできない脳の秘密があるみたいですね。
創造性の秘密は脳にあり
とても面白いテッドトークでした。
最新の動画ではありませんが、知らなかった事なのでとても楽しめました。
スピーカーは医師でありミュージシャンでもあるチャールズさん。
創造性の秘密を探るために実験を行っているようです。
テッドトークの中で語られていたところによれば、実験方法もとてもユニークです。
ラッパーやジャズミュージシャンを呼び、fMRIという機械に入ってもらう。
そこで、
①あらかじめ暗記してもらったリリックや音楽を演奏してもらう。
②暗記ではなくて、即興でラップ、演奏してもらう
というものです。
そこで、脳の働きがどうなっているのかを観察するというものです。
前頭前皮質が重要のようです。
前頭前皮質は、複雑な認知行動の計画や意思決定に関連する脳領域です。
実験結果
まず、ジャズの演奏実験の結果、チャールズさんは、
していることを発見しました。
つまり、間違えることを恐れなくなり創造活動が中断されない状態になっているのではということですね。
これらは、いずれも「前頭葉」の一部であり、上の結果は、前頭葉の中で奇妙な活動の解離がある点が特徴的だということです。
次に、ラップのフリースタイルの実験の結果
- 視覚野が活性化
- 運動協調に関わる小脳が活性化
- 暗記した場合に加え、脳が活性化している
ことが明らかになりました。
、、、なお、このテッド、こういった驚異的な発見のみならず、
など素晴らしいおもしろ映像満載でした! 日本語もありますし、映像に集中できるので是非とも見てみてください。
なお、上には書いていませんが、ジャズで交互に演奏するような場合には、また違った実験結果が出ていることも面白いです。
その後研究結果でも同様の結果が出ていた
なお、この動画は2010年のものですが。2012年に同様の論文があったみたいです。
Neural Correlates of Lyrical Improvisation: An fMRI Study of Freestyle Rap : Scientific Reports
ここでも、他の記事によると、テッドトークの場合と同様の結果が出ていたようです。
「わたしたちが目にしたのは、創造的でない活動の遂行に関連する脳の領域がある種のリラックス状態にあるということです。これにより、アーティストは周囲の環境に対して注意散漫になり、精神のフィルターや検閲を減らすことが可能になります。こうしたことすべては創造性を促進します」
興味深くとっても面白いですね。こうやっていろんなことが明らかになってくると、自分自身の生活に何かいい影響が出てくる気がします。
今後も勉強を続けていきたいなあと思います。
右脳、左脳派って結局どうなってるの?
The Real Neuroscience of Creativity - Scientific American Blog Network
ここにはっきりと書いてありました。
曰く「創造性は決して一方の脳で行われているものではない。」「右脳、左脳の違いはどのように脳内で創造性が行われているのかについて完全な説明を与えていない。」
私も、右脳派を自称しておりますが、だからと言って創造性豊かというわけではないようですね笑
創造性の秘密を脳のネットワークからみてみる
さらにこの記事(2013年のもの)においても、創造性の謎について記載してありました。
The Real Neuroscience of Creativity - Scientific American Blog Network
こちらを簡単にまとめると、創造性の秘密を探るには次の3つの脳内のネットワークについて考える必要があるそうです。
①Executive Attention Network(日本語訳不明です。)
一つのタスクに集中した時に活性化する脳内のネットワーク
②Defalut Mode Network(初期ネットワーク?)
過去を振り返ったり、未来のことを考えたり、現在を違う角度から考えたり、さらに他人の気持ちを想像したりする時に活性化するネットワーク。諸説あるみたいです。
例えば、
注意を要するような課題を行っている時よりも、何もしないで安静にしている時により活動が上昇する脳領域のことをデフォルト・モード・ネットワークという。脳の前頭葉内側部、頭頂葉内側部などの複数の脳領域がこのネットワークに含まれる。近年の研究により、このデフォルト・モード・ネットワークは、空想や記憶の想起、自己モニタリング、他者の心の推定など、様々な内的思考に関連していることが明らかになっている。
ともありました。研究成果|おもろい研究!君ならできる、ここでできる
緑色が、Executive Attention Network, 赤色がDefault Network
引用元:
The Real Neuroscience of Creativity - Scientific American Blog Network
③Salience Network(主要ネットワーク)
外で起きてる出来事と内側の意識の流れを絶えず観察しつつ、さらにどんな情報がもっとも今直面している課題にとって必要かを判断して情報を提供するような役割をもつネットワークがあるそうです。
引用元:上に同じ
創造性を発揮する際のこれらのネットワーク同士の関係については
何かを起こす際、②の初期ネットワークが活性化して、その後①のネットワークで実行に移る。
そして、③のネットワークが両方のネットワークの橋渡しをするという関係にあるそうです。
これらの3つのネットワークそれぞれの働きぶりについても検討されていました。
まず、創造性を発揮するために、頭を自由にして、新たな可能性を想像したり、批判的な脳の働きを緩やかにする必要性があります。
そのためには、
Executive Attention Networkの働きを少し抑える
その他のネットワークの働きを活発化させる
これが必要だそうです。
そして、それはまさに上のテッドで語られていた内容も合わせるとおもしろいですね。
働きが抑えられるExecutive Attention Networkは、外側前頭前皮質と、頭頂葉の間のコミュニケーションを担っているそうです。
なんだかごちゃごちゃしてきて分からなくなってきた。
ちょっとまとめます。
最近の研究で、我々の認知活動は、広大なスケールのネットワークでそれぞれの脳が相互に作用を及ぼしあって生じた結果であるという結果がでているようです。
つまり、ソロシンガーではなく、オーケストラミュージックですね。
ですので、それぞれの役割を担った脳の部位の活動を見たり、ネットワークがどのように作用しているのかを見るということは必要なんだと思います。
素人ながら、こういった脳の働きはとてもエキサイティングでした。楽しいです。
ただ、どうしても脳に関する知識が薄いのではっきり、わかった!そうだったのか!というふうにはなりません。
きっと脳科学とか真剣に勉強してたら、もっと面白かったのかもしれません。
勉強する時間、取らないとなあ!と思いました。
最後に
いかがだったでしょうか。まめたろうは、なんとなくわかりましたが、瞑想によって創造性が豊かになるというのは、ここにでてくる創造性を発揮する脳の状態にしてくれるという意味なんでしょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SEE YA ♪