どんな運動がアルツハイマー病の予防にはいいの?瞑想は効果があるのか?
アルツハイマー病は恐ろしい。。
不可逆的な進行性の脳疾患で、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気です。ほとんどのアルツハイマー病の患者では、60歳以降に初めて症状が現れます。アルツハイマー病は、高齢者における認知症の最も一般的な原因です
このようにアルツハイマー病はできる限りかかりたくない認知症です。引用にもある通り、現在では不可逆的、つまり一度かかったら治らない病の一つであり、記憶を奪います。
アルツハイマー病予防に効く運動
このタイム誌の記事によれば、アルツハイマー病に効く運動のタイプが明らかになっているそうです。
具体的には、研究者が、健康的な脳の活動を示す、グルコースの代謝を調べ、どのような運動がアルツハイマー病に効くかを調べたそうです。
少なくとも片方の親がアルツハイマー病にかかっている、平均64歳の93名の被験者に対し、実験は行われました。
片親がアルツハイマー病に罹患しているということは少なくとも一つの遺伝子の種類がアルツハイマー病にリンクしていることを示しています。(なお、実験時には誰も、アルツハイマー病に罹患していなかったようです。)
激しい運動はあまり効果ない。軽い運動もあまり効果がない。
実験の結果から言えば、「適度な運動」中程度の強度の運動が、グルコースの代謝を改善させるのに効果的だったそうです。
また、ヨガはあまり効果的であるとの結果はみられなかったようです。
また、一日最低68分以上、中程度の身体運動をしている人は、そうでない人に比べて、脳内のグルコース代謝がよかったそうです。
記事によれば、有酸素運動がいいそうです。
つまり、軽い運動も、激しい運動もそれほど効果的ではないという結果だったようです。
グルコース代謝と認知機能には深い関係があることはすでに過去の研究成果から明らかになっているようで、適度な運動が認知症に影響を及ぼしているのは明らかなようです。
瞑想はアルツハイマー病に効果があるの?
このブログは私が瞑想を実践するブログですので、瞑想が果たしてアルツハイマー病予防に効果があるのかについても調べてみましょう。
かなり多くの記事で瞑想はアルツハイマー病予防に効果があると述べているのですが、そのうち、良さげな記事を読んでみました。
結論から言えば、55歳から90歳までのアルツハイマー病にかかった患者を二つのグループに分け、一方にヨガと瞑想を週に少なくとも2時間以上行わせ、一方には普通通りの治療を行いました。
すると、明らかに瞑想等を行ったグループでは、脳の萎縮のペースが遅くなり、脳の相互連絡機能がよくなったそうです。
記事によれば、次の7点が指摘されています。
- 瞑想とヨガを行うことで海馬における萎縮のスピードが遅くなる
- 瞑想によって、脳を保護する組織が増加する
- 瞑想によって、孤独感や疎外感を感じづらくなる(これらの感覚はアルツハイマー病の進行を早める)
- 瞑想によりより穏やかになり、ストレスを受ける感覚が弱まる(ストレスはアルツハイマー病の進行を早める)
- 瞑想によってストレスホルモンであるコルチゾールが少なくなる
- 瞑想によって、皮質の厚みが増し灰白質も増える(これは脳の老化を遅めることを意味している)
- 瞑想を継続的に行っている人はそうでない人に比べて7歳程度脳が若い。
瞑想も運動も適度に行うに限る
これに尽きます。瞑想は重要ですが、運動も大切です。今回の記事では、どのようなエクササイズがいいのかについては具体的に書かれていませんでした。もし、効果的な運動が明記されているものがあれば、記事にしたいと思います。